こんにちは!「やまみち」です。
今回は、登山女子なら誰しも気になる山での「清潔事情」について詳しく解説したいと思います。
山小屋やテント泊はどんな環境?女性が気になる清潔事情
山小屋やテント泊は、普段の生活とはまったく違う環境です。
お風呂やシャワーは基本的にありませんし、歯磨き粉は自然に分解されないため使用できません。
トイレも水洗式やウォシュレットがあるわけではなく、紙は専用ボックスに捨てるなどのルールがある場合もあります。
このため、特に女性にとって「お風呂に入れない」「清潔に過ごせるか不安」と感じるのは当然なことです。
ですが実際は、多くの女性登山者が 便利アイテムやちょっとした工夫 を取り入れることで、快適に泊まり登山を楽しんでいます。
この記事を読み終わった頃には、不安が和らぎ、泊まり登山にも挑戦してみよう!と感じていただけたら嬉しいです。
お風呂がない山での快適対策
ボディシートの上手な活用法
最も一般的なのは ボディシート。
登山後に全身を拭くだけで汗やベタつきを取り、気分もすっきりします。
持っていくときは、写真のように必要枚数を ジップ付きの袋に入れ替える と荷物が軽くなり、乾燥防止にもなります。


100均に売られているA7かB7程度のチャック付き収納パックを用意しましょう。
ペンで何が入っているか、袋にメモしておくこともお忘れなく。
種類や香りがとても多く、基本的には自分に合ったものを選んでいただくのが良いと思いますが、私の経験上、メントール入りは避けた方がいいと思います。山の上の夜は真夏でも肌寒く、メントール入りだと涼しいどころか寒かったりするので注意です。
⇩こちらはメンズ用のフェイスシートですが、長く愛用しています。
開くとちょうど手に収まりやすいサイズで「拭きやすい」「破れにくい」「クルンとなりにくい」の3拍子そろっています。
メントール無配合、香りもフローラル系のいい香り。
そして化粧水inなのが嬉しく、拭いた後もお肌しっとり。顔まで拭いちゃってください。

大判タイプがいい方は、こちらがおすすめです⇩

ドライシャンプーで髪もすっきり
髪のベタつきが気になる女性には、ドライシャンプー が便利です。
汗をかいた日の夜に使うと、頭皮のかゆみや不快感が抑えられます。
パウダータイプは軽くて携帯に向き、スプレータイプは爽快感がありますがやや重め。
それぞれ一長一短ありますが、おすすめ順に紹介します。
第1位:パウダータイプ

最近、私はRUSHのパウダータイプのドライシャンプー、「ドライミー!」を使っています。理由は”軽い”から。
使う分だけチャック付きパックに小分けすると、パッケージ込みで1回分3g程度です。
メントールは入っていないので爽快感はあまり得られませんが、粉が汗や皮脂を吸い取り、ベタつきが抑えられます。香りはグレープフルーツやライムの柑橘系とされていますが、強い香りは無く、男性にも使いやすいと思います。コスパはかなりいいです。
使い方:少量ずつ手のひらに乗せてゆっくり両手で擦り合わせ、髪の根本から全体に馴染ませます。これを何度か繰り返し、最後にブラシでとかします。粒子が細かく飛び散りやすいのが難点ですが、肩にタオルなどをかけてからお手入れすれば服に付くのを防げます(事前練習推奨)。扱いやすさで言えば他の商品の方が良いかもしれませんが、重さはダントツに軽いのでおすすめ第1位です。

「ヒューマンギア」のコンテナに小分けする方法もあります。
液体のみならず粉類も漏らさずに持ち運ぶことができる優秀なコンテナです。

第2位:スプレータイプ
一番爽快感が得られるのがスプレータイプですが、重たいのが難点。
小型の少量タイプを選べば重量は抑えられます。
スプレーの力で根本にしっかり成分を吹きつけられるので、全体的にスッキリ感があります。
種類や香りも豊富なので、好きな香りで癒されながらスッキリできる点で第2位です。


第3位:シートタイプ
ボディーシート同様、使う分だけチャック付き袋に入れて持参すれば重量も抑えられ、携行性は良いと思います。
しかし、髪の毛の厚みがある分、地肌をシートで拭き取るのは難しく、爽快感は少し得られにくいです。
短髪の方や、髪の表面を拭き取りたい方にはとても良いと思います。

第4位:水スプレータイプ
昔からあるドライシャンプーです。
使う分だけ小分けのスプレータイプのボトルに入れれば、重量も少なくて済むので、携行性はいいと思います。
ただ、こちらも地肌や髪を濡らして、タオル等で拭き取るという方法なので、地肌を濡らすために量も必要ですし、拭き取るためのタオルや手拭いが必要。
また、髪が濡れてもドライヤーができないので濡れたまま乾くまで放置となってしまいます。
地肌や髪を濡らすので、洗った感は他の商品よりあるかと思います。
地肌や髪が濡れないと洗った気持ちになれない場合は、こちらも考慮してみてはいかがでしょうか。

無印のスプレーボトルは液漏れしにくいのでおすすめです。

メイク落としや洗顔も工夫次第で軽量・快適に
登山では汗や皮脂で顔がベタつきやすく、そのまま寝てしまうと肌トラブルの原因になります。
お風呂に入れなくてもメイク落としはきちんと行うのが大切です。

おすすめの方法は2つ。
メイク落としシートを必要枚数だけ持っていく
パッケージのままではなく、使う分だけジップ付き袋に小分けすれば軽量化できます。
メイク落としとしてだけではなく、朝晩の洗顔代わりにもなります。
おすすめは大判で液がしっかり含まれているものがよく、下記2商品は評判もいい商品です。


メイク落としウォーターをコットンに含ませて持っていく
普段からメイク落としウォーターを使っている方にはこちらがおすすめです。
いつものメイク落としウォーターを必要分だけコットンに含ませ、ジップ付き袋に入れて持っていきます。


どちらの方法もかさばらず、下山後の肌状態を守れる工夫です。
快適なテント泊や山小屋泊に欠かせないアイテムとして準備しておきましょう。
歯磨きはどうする?
自然に優しいオーラルケア用品

山では歯磨き粉を使うことができません。水が貴重であることや、歯磨き粉の化学成分が自然環境に影響を与えるからです。
そこでおすすめなのが、飲み込んでも大丈夫なオーラルケア製品。自然環境を汚さずに口の中を清潔に保てます。
環境に優しい オーラルピース クリーン&モイスチュアは登山女子の定番アイテムです。ジェル状で泡立ちがないため、すすぎが簡単です。
お得なチューブタイプ⇩
山の気圧変化でも液漏れしない「ヒューマンギア」のコンテナに小分けすると軽量化できますし、コスパもいいです。


小分けタイプもありますので登山にはこちらもおすすめです⇩

うがいの代わりに水成分だけの「口腔拭き取りシート」がおすすめ

飲み込んでもいい歯磨き粉だとしても、飲み込むのはやはり抵抗があるもの。
私は一度ティッシュに吐き出した後、水成分のみの口腔拭き取りシートで口腔内を拭き取ります。口の中もさっぱりします。上記の商品は個包装(1包2枚入り/約10g)されていて持ち運びにも便利です。
歯磨きシートでさっぱり
歯磨き粉を使わずに口の中をリフレッシュできる 歯磨きシート も人気です。
歯を軽くこすって汚れを拭き取れるので、多くの登山者が常備しています。
こちらも必要な枚数ジップ付きの袋に小分けして持参すると軽量化できます。

指サック型の指にはめて使えるタイプもあります。

山のトイレ事情と女性ができる工夫
山小屋やテント場のトイレの仕組み
山小屋やテント場のトイレは、基本的に 水洗式ではない簡易トイレやバイオトイレ が多いです。
紙は大体備え付けられていますが、ない場合や切れていることもあるので、水に流せるタイプのポケットティッシュを用意しておくと安心です。

紙は便器内に捨てられる場合と、備え付けのゴミ箱に捨てる場合など様々です。
稀に持ち帰りが必要なところもありますので、事前に調べておき、袋も準備しておくと安心です。
携帯用スプレーやウェットティッシュの活用
山のトイレにはウォシュレットがないため、携帯用のお尻拭きシート を使う人もいます。
ただし「流せるタイプ」は山間部でよくある節水型水洗トイレでは詰まりの原因になるため使わない方が無難です。
そこでおすすめなのは小型のスプレー型ポンプに詰め替えた介護用スプレー 。
1泊なら15ml程度あれば十分なのでコスパも最強です。
ポンプ込みで30g程度で済みますし、備え付けの紙を使用できるので荷物も減らせます。

無印のボトルは液漏れしにくいのでおすすめです。

女性におすすめの便利アイテムまとめ
- ボディシート(メントールが入っていない、破れにくいタイプ)
- ドライシャンプー(軽量なパウダータイプが便利)
- 洗顔・メイク落とし(メイク落としシートが便利)
- オーラルピース(飲み込んでも安心な歯磨きジェル)
- 歯磨きシート(水不要でサッと使える)
- おしりふきミスト(ウォシュレットの代わりに)
これらを持参すれば、不安の大半は解消されます。
実際に多くの女性登山者が利用しており、清潔感を保ちながら快適に山の宿泊を楽しんでいます。
まとめ:不安を解消して泊まり登山を楽しもう
「山でお風呂に入れないのはイヤ」「清潔に過ごせないかも」と不安に思う気持ちは当然です。
ですが、ちょっとしたアイテムを準備するだけで、山でも快適に過ごせるようになります。

そして何より、山に泊まるからこそ体験できる 夕日に染まる山々や、満天の星空、山頂からの日の出 は、一生忘れられない景色となります。
ぜひ清潔対策をしっかり整えて、泊まり登山の魅力を味わってみてください!
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