こんにちは!「やまみち」です。
今回は、北アルプスの「天空の滑走路」と呼ばれる稜線を歩ける双六岳(標高2,860m)に登った時の情報を共有したいと思います。
双六岳は槍ヶ岳・鷲羽岳・笠ヶ岳・黒部五郎岳など北アルプスのオールスターに囲まれた絶景スポットとしてインスタでも多く紹介されており、登山者に人気のエリアです。
今回は2025年8月下旬、新穂高温泉から小池新道を経て双六小屋でテント泊し、翌朝双六岳山頂でご来光を見る1泊2日の登山記録です。
駐車場の混雑状況から山行道中の景色、テント泊の様子や食事で意識したタンパク質補給などもご紹介します。
基本情報
所在地・標高
双六岳は長野県大町市と岐阜県高山市にまたがり、標高2,860m。穂高連峰と裏銀座をつなぐ縦走ルートの要所に位置しています。
アクセス・駐車場
アクセス
双六小屋グループの「交通アクセス」がわかりやすいのでリンクから参照ください。
⇩高速バス・公共交通機関・宿等は下記リンクを参照ください⇩
▶︎高速バス・公共交通機関・宿を調べる駐車場


新穂高温泉の無料駐車場は非常に混雑する激戦区です。
今回は前日(日曜日でした)の19時に到着して駐車できましたが、既に8割型満車。朝4時ごろには満車になっていました。
駐車場入り口の手前に砂利の駐車スペースがありますが、そこは「深山荘」宿泊者用の駐車場なので停められません。満車の場合は、鍋平駐車場や有料駐車場がありますので、下記リンクからご確認ください。
無料駐車場のトイレは水洗洋式仮設トイレが2個、駐車場入り口付近にありました。
トイレ・水場
トイレ
新穂高第3駐車場、奥飛騨温泉郷観光案内所、わさび平小屋、鏡平小屋、双六小屋
水場
笠新道登山口、わさび平小屋、秩父沢、鏡平小屋(有料/500ml・100円)、双六小屋




秩父沢の水はそのまま飲むことができるとされていますが、心配な方は下記のような携帯用の浄水器を持参しましょう。


今回、プラティパスとソーヤーの浄水器を持参していましたが、久しぶりに使ったせいか浄水に時間がかかり・・・諦めてそのまま飲みました。お腹が痛くなることもなく、無事でした!浄水せずに飲んでいる方の方が多い印象でした。
登山口
小池新道登山口より入山。
登山口までが遠く、新穂高駐車場から連絡歩道を歩き、奥飛騨温泉郷観光案内所へ。
笠新道登山口・わさび平小屋を通過し、しばらく歩くと「小池新道登山口」です。
テント場と山小屋



双六小屋のテント場は広く、双六池もあり景色も良かったです。
地面は砂土で、ペグはすんなり刺さる反面抜けやすく、ペグがズボズボと埋まっていくような地面です。ペグを打ったあとは石で上から押さえておく必要がありました。
そのためか、ペグの忘れ物がたくさん埋まっていました。自分のペグの数を数えておいて、撤去時は抜き忘れにご注意ください。
大きめの石も多くあるので、石を使ってロープを張ることもできます。



双六小屋はとても快適で、北アルプス縦走の拠点としても人気のある山小屋です。
水(無料)や売店、喫茶も充実しています。
双六小屋ではテント泊の人に食事提供はしていないため、食事は持参が必要です。
軽食・喫茶の時間は時期や混雑具合により提供時間が違うようなので、持参しておいた方が安心です。
この日の喫茶メニューは19:00まで提供されていました。
テントサイトは特定日以外は予約不要、山小屋は予約が必要です。双六小屋の公式サイトでご確認ください。
山行の記録
登山時期
2025年8月末。
夏山シーズンの終盤で天気も安定しやすい時期でしたが、昼間は日差しが強く非常に暑かったです。
暑さによる体力消耗が大きいので日差し対策や熱中症予防が大切です。
気温と服装
- 日中:20℃近い暑さ。日焼け対策も兼ねて長袖Tシャツ1枚で行動。
- 夜間:10℃前後まで冷え込み、薄手のダウンとレインウェア上下を着込む。
ルート概要
2日間のトータル⇩

1日目:新穂高温泉 → 小池新道 → 鏡平 → 双六小屋(テント泊)【コースタイム7:44、距離13.2Km】
2日目:双六小屋 → 双六岳山頂でご来光 → 双六小屋 → 新穂高温泉【コースタイム8:05、距離:16.1Km】
紙地図は必携
天気が良くても長いアプローチは油断禁物です。YAMAPなどのGPSアプリと紙地図を併用するのがおすすめです。

今回の山行中、夫のモバイルバッテリーが故障してしまい、私のバッテリーをシェアした結果…下山中に二人とも携帯電池切れに・・・。地図アプリは見られなくなりました。本当に 「紙地図とコンパスを持つことの大切さ」 を痛感した出来事でした。
地図や所要時間など大体頭に入っていましたが、紙地図とコンパスを持っていたことで安心感に繋がったことは言うまでもありません。
⇩私が実際使用している”おすすめアイテム”⇩


このコンパスは軽量でルーペも付いていて見やすく、初心者にも扱いやすいモデルだと思います。
「もしもの時」に備えておくことで安心感が高まります。
景色や登山道・写真



出発して1時間30分、最初の山小屋”わさび平小屋”です。
ここまではほぼ平坦な道が続きますが距離が長いです。冷えたフルーツや野菜、ジュースや軽食がありますが、名物は”そうめん”だそうです。
少し休んで、給水して出発します。

最初の見どことはやはり”鏡池”。
晴れていたら槍ヶ岳など穂高連峰も見渡せます。
池に映った木々もキレイです。
ベンチもあるので休憩にもいい場所です。




鏡池から少し歩くと鏡平山荘に到着です。コーヒーフロートが名物と聞いていたのですが、お腹が空いていたので味噌ラーメンをチョイス。
ニンニクがしっかりきいて美味しいかった〜!元気出ました。
かき氷も美味しそうでした。

鏡平山荘を出てから弓折乗越までが頑張りどころ。
斜度が上がったのと休憩後ということもあり、一番しんどかった気がします。
しかし、弓折乗越までと、乗越からの景色は最高でした!
ベンチがあるのでここで休憩します。


双六岳と天空の滑走路が見えてきました。なだらかな大地が見てとれます。

振り返ると槍ヶ岳と西鎌尾根。
迫力ある景色の中を歩きます。
本当に景色のいい登山道。しかし長い!

鷲羽岳と小屋が見えました。
もうすぐ着くかと思いきや、ここからも長いです。
踏ん張りどころです。まだまだ歩きます。

鷲羽岳がかっこいいです。
鷲羽岳にも登ってみたいですね。

やっと到着です!
長かった〜〜〜!お疲れ様でした!

テントを立てたら、ビールで乾杯です!

鷲羽岳をバックにいただく生ビールは最高でした!

売店のカップワインも美味!
メルローで900円でした。

翌朝4:00にテント場を出発し、双六岳を目指します。
結構急な岩場を登ります。

モルゲンロートが美しい。
天空の滑走路を見ることができて大感激!稜線は風が強かったです。

朝日が昇りました。
息を呑む美しさです。
早朝登山は本当にきついですが、これを見ると登ってきて良かったと感じる瞬間です。

双六岳山頂。
黒部五郎岳が見えます。

三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳、北アルプスのスター達がたくさん望めます。

笠ヶ岳方面も綺麗に見渡せました。

写真が止まりません。


名残惜しいですが、天空の滑走路を通って下山します。
テントを片付けて、新穂高温泉へ向けて出発しました。
長い道のりでしたが、帰り道も山の景色を堪能しながら下山できました。




高山植物も目を楽しませてくれました。
テント泊ご飯でタンパク質を摂るには?山ご飯に便利なおすすめ食材

テント泊でいつも悩むのは、やっぱり食事。特に生や冷蔵保存の肉や魚は重い上に食中毒の心配もあり、持ち歩くのはなかなか難しいですよね。
そのため、山でしっかりタンパク質を摂るのは一苦労と感じています。
でも、登山で傷ついた筋肉を修復し、疲労を回復させるにはタンパク質は欠かせません。
とはいえ、プロテインパウダーを飲むのも容器が汚れるので少し抵抗があります。
そこで今回は、モンベルのフリーズドライご飯をベースに、常温保存できるささみやタンパク質入りのスープなどを携行。
実際に試してみたので、山ご飯で手軽にタンパク質を摂れるおすすめアイテムをご紹介します!
常温保存できるサラダチキン「国産若鶏のジューシーロースト」


常温保存できるささみロースト。
サラダチキンは市販のものだと冷蔵保存が多い中、こちらは常温保存可能。
Amazonで購入しましたが、賞味期限も10ヶ月程度あるものが届きました。
個包装されており、開けやすく、携行性・食べやすさ共に良かったです。
味もとても美味しくしっかりしており、おかずにもおつまみにもなる味付けです。
味は4種類(レモン風味・濃口醤油と塩胡椒・タンドリーチキン味・黒胡椒)あるので飽きることなく食べられます。
トマトリゾットには黒胡椒味を、カレーリゾットにはタンドリーチキン味といった具合に、今回は2種類をペアリングしながら楽しみました。
重量はパウチ込みで1本55〜60g。タンパク質は1本あたり12g摂取できます。
登山時のタンパク質補給として最適な商品だと思います。我が家では非常食としてもストックしておくことにしました。
【まずはお試し⇩4種類×2本ずつ・8本入り】

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クノールの「タンパク質がしっかり摂れるスープ」

みなさんお馴染みのクノールカップスープにタンパク質がしっかり摂れるバーションがあるのをご存知でしたでしょうか?
品揃えの良いスーパーには他のクノールカップスープ商品と並んで売られていることがありますが、なかなか見かけません。
種類は「コーンクリーム」と「ポタージュ」の2種類。「スティックタイプ」と「バッグタイプ」があります。
今回はスーパーで購入したポタージュのバッグタイプをお試し。
重量は包装込みで28g、タンパク質は1食あたり8g摂れます。カルシウムやビタミンDも一緒に摂れるが嬉しいですね。
栄養が偏りがちな朝ごはんのパンと一緒にいただきました。
作り方はカップに粉を入れ、お湯を注ぎ、スプーンやお箸で軽く混ぜればすんなり溶けてくれて簡単に作れます。
お値段はスーパーで1箱2食入りで税込258円で売られていました。
味はクノールカップスープと同じ味でおいしくいただきました。温かいスープが胃に入ることで胃腸が温まり、消化・血行が促進され、疲労回復にも繋がります。冷たいプロテインを飲むよりもいいですし、食事として摂取できるのが良いと感じました。
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モンベルのフリーズドライ 「リゾッタ」シリーズ

私がテント泊の際、主食としてよく持参するのがモンベルのフリーズドライご飯「リゾッタ」シリーズです。
味もおいいく、お湯を注いでから3分でできるものがほとんどなので、とても早くて便利です。
重量は写真のもので包装込み95g前後、内容量は80〜85gですが出来上がりは260g程度とお茶碗大盛り1杯分になり、満足感があります。

さらに注目なのがタンパク質量。1食で10g前後摂れます。
原材料をよく見ると大豆タンパクが添加されています。
モンベルのリゾッタを主食とし、前述のサラダチキンやスープを合わせれば、タンパク質1食20g前後、1日50〜60g摂取できるので、1日のタンパク質必要量を摂取することができますね。
こちらも賞味期限が4〜5年ありますので、非常食として備蓄しておくのもお勧めです。
食事を少し意識するだけでも疲労の具合や回復の早さも変わりますので、ぜひ参考にしてみてください。
下山後のお楽しみ
長い長い登山道を歩き切ったあとはやっぱり温泉が欠かせません。
すぐに温泉に入って食事がしたい!という方には、新穂高駐車場から車で2〜3分のところに「ひがくの湯と登山者食堂」があります。
露天風呂も気持ちいいですし、食事もとっても美味しかったのでお勧めです。
コテージで宿泊もできるようなので、ここで1泊し、しっかり疲れを癒すのもいいですね。
新穂高温泉近くに「平湯温泉」という登山客でにぎわう人気の温泉街があります。
地元料理や飛騨牛を楽しめる旅館も多く、登山後のご褒美にぴったりです。
まとめ
双六岳は、長いアプローチの先にご褒美のような絶景が待っている山でした。
危険箇所や迷いやすいところもなく、歩きやすい登山道でしたが、とにかく距離が長く、行きはずっと上りが続きます。
1日目の新穂高温泉から双六小屋までの累積標高は1716mにもなります。
初心者の方は、鏡平山荘(テント場なし)で1泊するか、山で長い距離を歩くことに慣れてからチャレンジすることをお勧めします。
また、駐車場の混雑対策・服装の寒暖差対応・食事の工夫を意識すると、より快適な登山ができると思いますので、ぜひチャレンジしてみてください!
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