こんにちは!「やまみち」です。
今回は、四国の名峰 三嶺山(みうね・さんれい)〜西熊山縦走 を念願のテント泊で歩いた時の情報を共有したいと思います。
1泊2日の山行では、美しい稜線、おかめ岩避難小屋そばでのテント泊、焼肉パーティー、そして思いがけない雨中の悪路下山、と忘れられない体験となりました。
これから三嶺〜西熊山を計画している方の参考になれば嬉しいです。
三嶺山〜西熊山縦走の基本情報
所在地と標高
- 三嶺山:標高 1,893m
- 西熊山:標高 1,816m
徳島県と高知県の県境にあり、四国でも屈指の縦走ルートとして人気があります。
駐車場とアクセス
マイカーの場合
「三嶺(名頃)登山口」すぐ横の「名頃(なごろ)駐車場」(無料)を利用。
トイレあり。
週末や連休は満車になることもあるため、確実に停めたい場合は早めの到着が安心です。
公共交通機関の場合
バスを乗り継いで「名頃(なごろ)バス停」まで行けば、徒歩4分でで三嶺登山口です。
バスの本数がとても少ないので、事前にしっかり計画しておきましょう。時刻表などはバス会社のリンクからご確認ください。
⇩三嶺(名頃)登山口への行き方⇩
- JR土讃線(どさんせん)又は徳島線で「阿波池田駅」へ、または高速バス等で「阿波池田バスターミナル」へ。
- 「阿波池田バスターミナル」から、四国交通バスの、西祖谷(にしいや)線から東祖谷(ひがしいや)線に接続している便で「久保(くぼ)」バス停へ。(所用時間:約1時間)
※JR大歩危駅(おおぼけえき)(JR土讃線)から四国交通バス祖谷線で久保バス停へ行く方法もあります。 - 「久保」バス停で「三好市営バス」に乗り換え、「名頃(なごろ)」バス停へ。(所要時間:約25分)
- 「名頃」バス停から徒歩で三嶺登山口へ。(所要時間約4分)
登山口
三嶺登山口(別名:名頃登山口)より入山。
トイレ
名頃駐車場、三嶺山避難小屋、おかめ岩避難小屋にトイレあり。
(注意)三嶺山避難小屋のトイレはトイレットペーパーの備え付けがないので持参が必要です。また、使用済みの紙は持ち帰りが必要なので、袋などを用意しておきましょう。
水場
三嶺避難小屋:避難小屋から標高差約100m程度下ったところに水場があるようですが、かなり歩きにくい道のようなので、水は持参を推奨。
おかめ岩避難小屋:避難小屋から約100m、標高差約20m下ったところに水場あり。
この水場までは辿り着きやすいので、私も利用しました。
携帯浄水器で浄水が必要なので、下記のようなものを持参しましょう。


テント場と山小屋
今回の宿泊地はおかめ岩避難小屋。
避難小屋の周りに7〜8張程度テントが張れるスペースがあるので、そちらを利用しました。
テント場は比較的平坦で快適に設営できます。
小屋内も利用できますが、混雑時にはテント泊のほうが落ち着けます。

小屋内には談話スペース(薪ストーブあり)があるので、寒い時にはそちらで薪ストーブを焚きながら、食事を摂ることもできます。
三嶺山〜西熊山縦走1泊2日の山行記
登山時期と天候
訪れたのは 2023年9月中旬。
秋のはじまりとはいえ、昼間は少し汗ばむ気温でしたが、夜は肌寒いので防寒着は必要でした。
翌日は朝から予定外の雨となり、下山はなかなかスリリングに。
気温と服装
日中は薄手の長袖でちょうどよく、夜は肌寒いので、防寒着兼用の雨具の上を羽織って過ごしました。
ルート概要

1日目:三嶺(名頃)登山口 → 三嶺山 → 西熊山 → おかめ岩避難小屋(テント泊)
- コースタイム:4時間52分
- 距離:7.8Km
- 累積標高(上り):1,165m
- 累積標高(下り):443m
2日目:おかめ岩避難小屋 → 天狗峠 → 天狗塚登山口 → 久保バス停 → バスで名頃駐車場へ
- コースタイム:4時間34分
- 距離:10.2Km
- 累積標高(上り):346m
- 累積標高(下り):1,390m
紙地図は必携
スマホGPSだけに頼らず、紙地図とコンパスを携行するようにしましょう。携帯電話のバッテリー切れなど不測の事態に備えておくと安心です。
⇩私が実際使用している”おすすめアイテム”⇩


⇧このコンパスは軽量でルーペも付いていて見やすく、初心者にも扱いやすいモデルだと思います。
「もしもの時」に備えておくことで安心感が高まります。
何度も振り返ってしまう!美しい稜線
登山口からはしばらく森の中を歩きます。
三嶺山頂上手前からはかなり狭く急登に。
テント泊の荷物は通りづらい・・・。

しかし景色は最高です。
巨石が現れ、青い笹、空とのコントラストが素敵です。

三嶺ヒュッテと池。
この景色は山頂よりも有名ですね。

三嶺山頂に到着。
スタートからここまで4時間かかりました。
これから歩く稜線を眺めます。
以前三嶺に登った時、この稜線を歩いてみたいと思ったんです。
本当に素敵な稜線です。

しばらく笹原の中を歩きます。

振り返ると、歩いてきた稜線もまた素敵で。
何度も振り返ってしまいます。

西熊山やおかめ岩が見えてきました。
あと少し。

やっと西熊山に到着です。
三嶺山から1時間30分くらい歩きました。

おかめ岩避難小屋に到着する頃には、あたりはガスに包まれ・・・ブロッケン現象が!
初めて見られたので嬉しかったです!
テントを設営し、水場で水を調達した後は、本日のお楽しみ、焼肉パーティーです!


お米を炊飯し、混ぜるだけのガーリックライスの上に、大好きな焼肉屋さんのお肉を贅沢に乗せて、いただきます!
疲れた体に沁みました〜。
今回の下山道について:
翌朝、まさかの雨。
予報では降る予定ではなかったのですが・・・なかなか止まないので雨の中下山することに。
天狗塚まで行きたかったのですが、それは諦めました。
天狗塚登山口まで下山し、その先の登山道は登山地図では波線の道。
メジャーな道ではないということですが、久保バス停に行くには最短の道です。
倒木あり、大量の落ち葉、廃墟あり、そしてとってもよく滑る道でした(雨だったということもあるとは思いますが)。
スキーのように落ち葉を巻き込み、滑りながら下山する感じで・・・少なくとも3回は尻餅をつきました。
ということで、お勧めはできないルートです。
利用する際は転倒にしっかり気をつけてください。
今後同じルートを検討される方の参考になればと思います。
まとめ
三嶺山〜西熊山の稜線縦走は、
- 絶景を満喫できる稜線歩き
- 静かなテント泊体験
と、西日本では貴重な絶景とテント泊体験を味わえる素晴らしいスポットでした。
他にも剣山〜三嶺山など素敵な稜線やコースがたくさんあるエリアです。
これからチャレンジされる方の参考になれば、嬉しいです。
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