こんにちは!やまみちです。
2025年10月上旬、北アルプスの西穂独標へ紅葉登山に行ってきました。
鍋平駐車場に車をとめてロープウェイで標高を一気に上げ、西穂高山荘に宿泊。
初日はガスに包まれた独標でしたが、翌朝の再アタックでついに絶景の稜線と紅葉を堪能!
初心者向けといわれる西穂独標ですが、実際はスリル満点でした!
「行ってみたいけど不安…」という方の参考になるよう、ルート・装備・服装・山荘情報をまとめましたので、ぜひご覧ください。
基本情報
所在地・標高
西穂独標(にしほどっぴょう)は、岐阜県と長野県の県境に位置し、標高2,701m。
北アルプスの中でもアクセスが良く、ロープウェイで一気に2,156m地点まで上がれるのが魅力です。
アクセス・駐車場・ロープウェイ
マイカーの場合
新穂高ロープウェイの「しらかば平駅」からロープウェイで「新穂高口駅」まで行き、徒歩で登山口に向かいます。
「しらかば平駅」の最寄り駐車場は「鍋平登山者用駐車場」なので、まずはそこを目指します。
「鍋平登山者用駐車場」はシーズン中は駐車場争奪戦となり、停められないことも・・・。
2025年よりロープウェイに近い駐車場が予約制となったので、早めの予約がお勧めです。
1日1,000円前後で利用可能なのでチェックしてみてください。
公共交通機関の場合
新穂高ロープウェイの「新穂高温泉駅」からロープウェイで「新穂高口駅」まで行き、徒歩で登山口に向かいます。
「高山駅」や「松本駅」から「新穂高温泉駅」までは「濃飛バス」などの路線バスが運行されています。下記リンクからご確認ください。
主要都市から「高山駅」や「松本駅」までは高速バスが便利です。
▶︎「高山駅」「松本駅」行きの高速バスを調べるロープウェイについて
新穂高ロープウェイの運行状況や営業時間、料金は下記公式サイトにまとまっていますので、リンクよりご確認ください。
鍋平有料駐車場からロープウェイ「しらかば平駅」までは徒歩で約5分。
しらかば平駅には足湯やおみやげ屋さん、パン屋さんなどもありました。


しらかば平駅にある足湯。気持ちよさそう。登山の後なら疲れが取れそうですね。


トイレ・水場
トイレ
ロープウェイ駅の「西穂高口駅」と「西穂高山荘」にトイレがあります。
登山道中にはありません。
水場
登山道中に水場はありません。
水は西穂山荘で1リットル200円で購入できます(蛇口から給水)。
西穂山荘やテント場に宿泊する方は、宿泊料金に含まれていますので無料で補給できます。
登山口
「新穂高ロープウェイ・西穂高口駅」(標高2,156m)からスタートです。

西穂高口駅展望台からは笠ヶ岳方面の山々が見渡せます。観光客も多く、写真スポットになってます。
散策コースを抜けると本格的な登山道が始まります。

ここが登山口です。
西穂山荘とテント場
西穂山荘

西穂高口駅から1時間10分ほどで西穂高山荘に到着です。




山荘の名物「西穂ラーメン」は登山者に大人気ですが、評判通り美味しかったです。汁まで飲み干しました。


西穂山荘のお部屋はこんな感じでした。写真は相部屋です。

洗面所の水は飲むことができます。


この日の西穂山荘の夕食は唐揚げでした。お汁付きで胃の中から温まります。
栄養のバランスも良くて、美味しくいただきました。

小屋泊だとこんな携帯の充電サービスまであるのは嬉しいですね。
いつもはテント泊でこんなサービスは受けられないので驚きでした。
充電ケーブルの持参をお忘れなく。
テント場

山荘の目の前にテント場があります。
この日は午後から荷上げの日だったので、テントは夕方まで張られていませんでした。
山行の記録
登山時期
2025年10月上旬。
紅葉はピーク手前でした。
気温と服装
日中は10〜15℃、夜間早朝は6℃まで気温が下がりました。
日中の行動中は薄手の長袖で行動、夜間早朝は薄手のダウンを羽織りました。
冬用のニット帽やふかふかネックウォーマーも持参していましたが、小屋泊だったこともあり今回出番はありませんでした。
体感温度には個人差があるので、ご自分に合った防寒具は持参しておきましょう。
ルート概要
1日目:西穂高口駅 → 西穂山荘 → 西穂丸山 → 西穂独標 → 西穂丸山 → 西穂山荘泊
- コースタイム:3時間20分
- 距離:4.2Km
- 累積標高(上り):617m
- 累積標高(下り):397m
2日目:西穂山荘 → 西穂丸山 → 西穂独標 → 西穂丸山 → 西穂山荘泊 → 西穂高口駅
- コースタイム:3時間10分
- 距離:4.2Km
- 累積標高(上り):397m
- 累積標高(下り):617m
⇩2日間のトータル⇩

紙地図は必携
スマホGPSだけに頼らず、紙地図とコンパスを携行するようにしましょう。携帯電話のバッテリー切れなど不測の事態に備えておくと安心です。
⇩私が実際使用している”おすすめアイテム”⇩
⇧このコンパスは軽量でルーペも付いていて見やすく、初心者にも扱いやすいモデルだと思います。
「もしもの時」に備えておくことで安心感が高まります。
景色や登山道・花の写真


ロープウェイを降りてから登山口までは散策コース。


スニーカーでも歩けるような、歩きやすい道を進みます。

登山口を入った後は本格的な登山道になります。
ここからは登山靴などの登山装備が必要ですが、西穂山荘までは危険箇所もなく、歩きやすい登山道でした。

西穂高口駅から西穂山荘まではコースタイムで1時間10分ほどです。
山荘の外に荷物をデポできる棚があるので、そこにデポして身軽に西穂独標にアタックできます。

いよいよ西穂独標に向けて出発です。
西穂山荘から西穂独標までは片道コースタイムで1時間15分ほどです。
2回アタックしたので、2回分の画像を織り交ぜながらご紹介します。
こちらは2日目の朝ですが、このアングルの焼きだけが綺麗で・・・。何度も振り返って撮影しました。

西穂が見えてきました。斜面の紅葉が綺麗です。

穂高方面も見えてきました。

標高が高くなるにつれてどんどんガレていきます。

でも振り返ればこの景色。
なかなか進めません。

左手にはこの景色。
笠ヶ岳や双六岳、鷲羽岳の方まで見渡せます。絶景に囲まれて歩きます。

上高地方面も幻想的。遠くの山々まで見渡せます。

そうこうしていると西穂独標が目の前に現れました。
ここからは少し緊張感がある岩場になります。ストックをしまってヘルメットを装着して慎重に進みます。
1日目はここに来てガスってきました。

左側から巻いていきます。

こんな感じの岩場を登った後、山頂近くは登攀になります。

私にとっては結構緊張感ありましたが、登りにくいところには鎖が付いていたりと整備されていたので、慎重に行けば大丈夫でした。

西穂独標登頂です!頑張りました〜!

1日目はガスって見えませんでしたが、2日目の朝はピラミッドピークも西穂、奥穂やジャンダルムもしっかり見えました。
よかった〜。
しかし西穂に向かう道は険しいな・・・私には怖くて無理です。


下山の方が怖いです・・・。
下が見えるのでドキドキしました。

落ち着いて見渡すと景色は綺麗です。


登山道の紅葉も進んで綺麗。

登山後のお楽しみはやっぱり生ビールでしょ!
勢い余って写真撮る前に飲んでしまいましたが。
登山後は缶ビールより生ビールの方が爽快感があって好きです。ちょっとお高めですが、山で生ビールが飲めるなんて贅沢すぎるので、むしろ安いです。本当にありがたいです。
2日目独標アタック後、同じ道で無事下山しました。
下山後のお楽しみ
登山で汗を流した後は、やっぱり温泉が欠かせません。
すぐに温泉に入って食事がしたい!という方には、新穂高駐車場から車で2〜3分のところに「ひがくの湯と登山者食堂」があります。
露天風呂も気持ちいいですし、食事もとっても美味くてボリュームもあるのでお勧めです。
コテージで宿泊もできるようなので、ここで1泊し、しっかり疲れを癒すのもいいですね。
新穂高温泉近くに「平湯温泉」という登山客でにぎわう人気の温泉街があります。
地元料理や飛騨牛を楽しめる旅館も多く、登山後のご褒美にぴったりです。
そして、下山後のお楽しみ、もう一つはやっぱりご飯です。
岐阜といえば飛騨牛!今回は、飛騨高山の観光地、「古い町並」近くにある「萬代 角店」におじゃましました。

名物の飛騨牛と朴葉味噌を両方食べられるということで、選んだのは「飛騨牛の朴葉味噌(ほうばみそ)定食」。

お肉の下に敷いてある味噌を絡めながら焼いていただきます。
味噌の風味がしっかりお肉に絡んで、ご飯に合うとっても美味しい料理でした。
山と道mini2にヘルメットを装着する方法
西穂独標はヘルメット装着が推奨されています。実際に行ってみて、装着した方がいいと思いました。滑落の危険はもちろん、落石も起こり得ますし、急な岩場なので頭上の岩に頭をぶつけることもあります。西穂山荘でもレンタルがありますし、お持ちの方は持参するようにしましょう。
今回山小屋泊なので、バックパックは山と道のmini2を選択。
ヘルメットどこにどうやって付けようかと悩みましたが・・・以前購入していた山と道のスタッフサック(現在は仕様が変更になっています)があることを思い出し、ヘルメットを入れてみると見事シンデレラフィット!
ヘルメットはブラックダイヤモンドのレディースなので少し小さめです。



ヘルメットの前側を下向きに入れるとバックパック装着時に安定します。

スタッフサックの一番下の輪っかにザックのコードを通すとヘルメットが安定しました。

落下防止にスタッフバックの紐をザックの留め具の紐にくくりつけて完成です。
取り出しやすくておすすめです。
ヘルメット持参で安全に行ってきてくださいね!
まとめ
ロープウェイ利用でアクセスしやすい西穂独標は、北アルプスデビューにもぴったりな紅葉登山スポットでした。
しかし、山頂直下は岩場が多く、油断は禁物です。ヘルメットや手袋を備えて、安全に秋の絶景を楽しみましょう。

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